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  • (3)北京の事例……地域のクリエイティブ情報の発信と若手クリエイターのプロモーション

ザラ・アシェッド氏(写真:渡邊浩行)
ザラ・アシェッド氏(写真:渡邊浩行)

 北京については、メディエイター(紹介者)でブロガーのザラ・アシェッド氏から報告が行われた。ザラ氏はイギリス人でありながら、北京のクリエイティブシーンに直接関わり、「Design China」というウェブサイトとブログを運営している。「Design China」は中国のクリエイターが生み出したデザイン、作品、イベント、トレンドなどの紹介を目的としたウェブサイトだ。

 ザラ氏は、ブリティッシュ・カウンシルとの協力関係を築いて北京デザインウィークなどの数々のアートイベント、プロジェクトの企画から運営までに携わってきた。その活動の中でザラ氏は、北京をはじめとする中国でも創造的な活動が行われて加速度的な広がりを見せているにも関わらず、海外にそれらを紹介する場がないことに気付いた。それをきっかけに「Design China」を立ち上げるに至る。そのほか、中国国内のみならず、中国ローカルの若いクリエイターたちと世界のクリエイターとを結び付ける架け橋としての活動を続けている。

 2012年以降、アシェッド氏は「Design China」のコンセプトをそのまま生かす形で、オフラインの領域へと活動範囲を広げた。その一環として企画されたのが、中国系若手クリエイターを集めた、アートイベントの実施だ。アシェッド氏によれば、初めての試みで小規模のイベントながら十分な手応えを得たという。その後もイベントは続き、この2月半ばに7回目が開かれたばかりである。

 2013年、アシェッド氏は活動の拠点をロンドンに移した。現在は外部からの視点をもとに中国のクリエイティブやアーティストのプロモーションを行うという軸は変えることなく、活動そのものをより国際的な方向性にシフトさせている。