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 住宅性能評価・表示協会は4月25日から、建築物省エネルギー性能表示制度(Building Energy-efficiency Labeling System:略称「BELS」)を開始する。新築および既存のビルなどの非住宅建築物を対象としたもので、第三者機関が評価し、評価書と性能を表示したラベルを交付する。ビルの省エネ性能を分かりやすく示すことで、ビルのオーナーや入居する企業などが差別化のためのツールとして活用することを促すとともに、ビルの省エネ性能の底上げを狙う。

 BELSは、2013年10月に国土交通省がまとめた「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づいたものだ。一次エネルギー消費量を基本に建築物の設計性能を評価するため、建物の運用状況については評価の対象とならない。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)と併用すれば、建築物の性能を多角的にアピールできるメリットがある。

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で交付するラベルのイメージ(資料:国土交通省)
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で交付するラベルのイメージ(資料:国土交通省)

 評価手法は、13年4月1日に施行された改正省エネ基準(2013年省エネ基準)に準じたものを採用。新築のビルの場合、省エネ法に基づく届出書類などを申請に活用できる。図面が残っていないような既存のビルについても、規定の評価手法を使うことで対応できるようにした。

 評価は登録住宅性能評価機関や指定確認検査機関といった第三者機関が実施する予定だ。評価実施者は一級建築士や建築設備士といった資格所有者が担う。新制度の開始に合わせて、住宅性能評価・表示協会は評価実施者を対象とした講習会を4月11日に予定している。

 省エネ性能を評価するラベルには、星の数で示した5段階評価を表示。さらに、「設計一次エネルギー消費量」を「基準一次エネルギー消費量」で割って求めた指標(BEI)を図で示した。2013年省エネ基準の最低限の性能の場合は、BEIがほぼ1となる。数値が小さいほど省エネ性能が高いことを表わしている。星2つの評価はBEIの値が1程度で、星3つは低炭素認定基準に相当する性能という。

 評価手法によっては、ビル自体の一次エネルギー消費量が分かるためラベルにも記載するようにした。ラベルは、額縁に入れて玄関などに飾れるタイプのほか、ガラスのドアなどに貼り付けるタイプ、受付のカウンターに置けるような盾タイプの3種類を用意する方針だ。