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 千葉県市原市が主催する地域資源活用型のアートイベント、「中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス」が3月21日に開幕した。廃校になった小学校校舎などを会場として、国内外のアーティストや建築家が作品を制作・展示する。住民も作品づくりに参加している。

内田未来楽校(旧内田小学校)での展示作品の1つ、瀧澤潔氏による「内田のためのインスタレーションー赤、黄、青、白、緑、桃の調和ー」(写真:日経アーキテクチュア)
内田未来楽校(旧内田小学校)での展示作品の1つ、瀧澤潔氏による「内田のためのインスタレーションー赤、黄、青、白、緑、桃の調和ー」(写真:日経アーキテクチュア)

 総合ディレクターは北川フラム氏(アートフロントギャラリー代表)が務める。同氏は2000年に新潟県十日町地域でスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(以後、3年おきに開催)や、2010年と2013年に開催された「瀬戸内国際芸術祭」でも中心的な役割を果たしている。東京都心からさほど距離のない市原という場所で、こうした地域活性イベントが成功するのかが注目される。

 会場は市原市の南部地域に点在する。範囲は、小湊鉄道の上総牛久(かずさうしく)駅から養老渓谷駅間の一帯だ。工業化やベッドダウン化が進んだ市原市北部地域とは対照的に、南部地域は緑豊かな自然が残り、過疎化が進む。近年は学校の統廃合によって、多くの廃校舎が生まれている。

 この地域に2013年春、高速道路の圏央道・木更津東IC-東金JCT間が開通した。これを契機として、廃校舎などを会場とするアートイベントが計画された。

会場内の公共交通機関と展示施設、作品の一覧。このリストに入っていないワークショップ形式で制作された作品や、期日限定のイベントもある。都内から高速バスで行く人は、市原舞鶴バスターミナルが起点となる(資料:市原市)
会場内の公共交通機関と展示施設、作品の一覧。このリストに入っていないワークショップ形式で制作された作品や、期日限定のイベントもある。都内から高速バスで行く人は、市原舞鶴バスターミナルが起点となる(資料:市原市)

 筆者はあえて、開幕前に行われた報道向けのバスツアーをパスし、開幕後に公共交通機関で回ってみた。これが予想以上に面白かったので、写真を中心にリポートする。