充填剤を注入し忘れる
川崎市の発表によると、同マンションに不具合が見つかったのは3月12日。4階の柱と梁の一部にひびと剥離が発生していた。プレキャスト工法を採用していたが、4階部分の柱と柱の接合部に充填剤(高強度無収縮モルタル)を注入しないまま、5階と6階、7階の一部の施工を進めたので、4階柱の一部に許容を超えた荷重がかかったことが不具合の原因としている。
4月中旬から、不具合が発生した部分を解体・撤去したうえで、再施工する予定だ。三井不動産レジデンシャルは4月10日以降に契約者らに説明を行う予定だという。4月1日時点では、公式ウェブサイトやモデルルームは閉鎖。販売の受け付けはしていない。
三井不動産広報部の担当者は日経アーキテクチュアの取材に対し、「契約者など関係者には深くおわびする。今後、関係行政などと協議し、誠意をもって対応していく」と回答。清水建設コーポレート・コミュニケーション部の担当者は、「事業主とマンションの契約者には深くおわびする。今後、責任をもって対応していきたい」とコメントしている。
<お断り> 三井不動産広報部担当者のコメントを差し替えました。(2014年4月2日14時20分)