PR

東京都、横浜市の超高層ビルを分析

 このランキングに基づいて、東京都、名古屋市、横浜市、大阪府の順に、「記録的な超高層ビルと不況の関係」を分析する。

    【東京都】
  • 「東京都庁第一本庁舎(工期1988年4月~1990年12月)」
  • バブル崩壊

 1990年3月、政府と日本銀行は不動産業への融資の総量規制を通達。さらに、1991年1月、政府は総合土地政策推進要綱を決定し、地価の引き下げ、土地神話の打破を目標にした。これにより、不動産バブルが崩壊。1991年3月から1993年10月まで、景気が後退期に突入した。完成当時、日本一の超高層だった東京都庁舎は、バブル経済崩壊の象徴として、「バブルの塔」と揶揄された。

 都庁舎を維持し改修する費用は膨大である。2012年度から2016年度まで行われる、第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂の大規模改修に必要な総費用は、実に762億円。ジンクスに付きまとわれた末の数字のような気もする。

  • 「ミッドタウンタワー(工期2004年5月~2007年1月)」
  • ジンクスとは無縁

 ミッドタウンタワーは、東京都庁舎を超えて高さ東京一となった建物である。ジンクスとは無縁だが、完成の翌2008年9月15日、リーマン・ブラザーズ証券が連邦倒産法の適用を申請して倒産。世界各国の経済に大きな打撃を与えた。

    【横浜市】
  • 「横浜ランドマークタワー(工期1990年3月~1993年7月)」
  • バブル崩壊

 横浜ランドマークタワーは1993年7月から2014年春までの約23年間、高さ日本一を維持し続けた。建物が企画されたのはバブル景気の時代だったが、着工された1990年3月、政府と日本銀行は不動産業への融資の総量規制を通達しバブルが崩壊した。完成したのはバブル崩壊期の末頃だった。

 建物を運営する三菱地所が公表している資料によれば、約16万6000平方メートルのオフィスのうち、2013年9月の時点で空室は約3500平方メートル、空室率は約2%。東京都心5区の大型オフィスビルの空室率7%台と比べればいい数字なので、現在はジンクスから脱却していると考えられる。

※記事の全文は下記に掲載しています。
「超高層ビルのジンクス」日本編――高さ日本一の「あべのハルカス」を検証Safety Japan) へ