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「草の根的に、自分たちの手で新しい街をつくる」。2011年3月の東日本大震災をきっかけに、宮城県石巻市中央で生まれた有志のグループ「ISHINOMAKI 2.0(石巻2.0)」。石巻を震災前の状況に復旧するだけではなく、新しい街へとバージョンアップさせるため、11年6月に設立されて街づくりに多面的に関わってきた。同時に市民工房として生まれた「石巻工房」も、今では家具メーカーとして歩み始めている。これまでの足跡を振り返りつつ、設立から4年目を迎える今夏、彼ら・彼女らが開催する一連のイベントに向けてなおパワーアップしている様子を伝える。

 ISHINOMAKI 2.0(石巻2.0)の発足のきっかけとなったのは、芦沢啓治氏(芦沢啓治建築設計事務所代表取締役)が石巻市中央で手掛けた料理店が被災し、芦沢氏らが復旧の手伝いに訪れたことにある。芦沢氏は、大工や資材が不足していた商店街のなかで、いち早く修繕・再開した店舗がにぎわっていたことに注目した。

 工具や木材を集めて市民やボランティアらに提供する市民工房のスペースを用意し、デザイナーらが中心となって「石巻工房」を立ち上げた。同時に、芦沢氏ら有志は被災していた商店の1階を復旧させて「復興バー」をオープン。現在でも人気店としてにぎわっている。

商店を自力復興させるモデルケースとして石巻工房が改修した「復興バー」(写真:石巻工房)
商店を自力復興させるモデルケースとして石巻工房が改修した「復興バー」(写真:石巻工房)