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当て木に延焼抑制の効果あり

 試験体1は、実験開始直後から、バーナーの炎が石こうボード同士の隙間から裏側に勢いよく抜けている。石こうボードの裏側にある、下地として取り付けた木材に炎が当たり、燃えているのが分かる。

「見てすぐわかるDVD講座『省令準耐火を知る~準耐火構造へのステップアップ』」(日経ホームビルダー編)から

 そのほか、当て木を設けた試験体2の実験結果から、石こうボードの目地部分に多少の隙間があっても、当て木があることで短時間での炎の燃え抜けを抑えられることが分かった。試験体4のように、石こうボード同士を精度よくぴったりとくっつけて施工した場合には、さらに高い防耐火性能が得られると実証された。

試験体1の下地材は、四つの試験体のなかで最も広い範囲で焦げており、また木材の中の方まで焦げている。試験体2の当て木には実験開始直後から炎が直接当たっていたため、かなり焦げているが、燃え抜けは抑えられた。試験体3の下地材に炎が当たっていた時間は試験体1と比べて短く、表面が少し焦げた程度で済んだ。しかし、炎が長時間にわたって当たり続ければ、燃焼の範囲が広がる可能性もある。試験体4では燃え抜けは抑えられた。また、当て木に生じた焦げは目地部分に2mm程度の隙間を設けた試験体2と比べると非常に軽微だ(写真:日経ホームビルダー)
試験体1の下地材は、四つの試験体のなかで最も広い範囲で焦げており、また木材の中の方まで焦げている。試験体2の当て木には実験開始直後から炎が直接当たっていたため、かなり焦げているが、燃え抜けは抑えられた。試験体3の下地材に炎が当たっていた時間は試験体1と比べて短く、表面が少し焦げた程度で済んだ。しかし、炎が長時間にわたって当たり続ければ、燃焼の範囲が広がる可能性もある。試験体4では燃え抜けは抑えられた。また、当て木に生じた焦げは目地部分に2mm程度の隙間を設けた試験体2と比べると非常に軽微だ(写真:日経ホームビルダー)

 試験体4のように、石こうボードを目地部分できちんとくっつけて張り、なおかつ裏側に当て木を取り付ける仕様は、一定の時間、延焼を抑制できる。そして、この試験体の仕様が、省令準耐火構造で求めている目地部分の適切な処理に相当する。

 住宅金融支援機構の住宅工事仕様書では、当て木の断面寸法について、壁面の目地部分は45mm×105mm以上、取り合い部は30mm×38mm以上または35mm×35mm以上などとしている。

 日経ホームビルダーでは、防耐火性能の高い木造住宅を提供したいと考える住宅会社が省令準耐火構造などの住宅に取り組む際の留意点を取りまとめた「見てすぐわかるDVD講座『省令準耐火を知る~準耐火構造へのステップアップ』」を発行した。この実験の様子を解説するほか、実際の工事現場を例に仕様や施工方法についても豊富な画像や図表をもとに説明している。詳細はこちら