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 建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防耐火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が運用している「省令準耐火構造」。屋根や外壁の防耐火性能を確保することと同様に重要になるのは、屋内の防火区画化だ。その要点を見ていこう。構造材の燃焼を抑えるために、各室の壁などに防火被覆材をきちんと施工することが必要だ。

外壁の屋内側の防火被覆を施工しているところ。厚さ12mm以上の石こうボードを1枚張る方法が一般的だ(写真:日経ホームビルダー)
外壁の屋内側の防火被覆を施工しているところ。厚さ12mm以上の石こうボードを1枚張る方法が一般的だ(写真:日経ホームビルダー)

 室内の壁については、火災時の加熱に15分以上持ちこたえられるような性能を確保するため、各壁に基準を満たした防火被覆を施す必要がある。防火被覆材として原則的に用いることになっているのが石こうボードだ。

 外壁の屋内側の防火被覆は、厚さ12mm以上の石こうボードを1枚張る方法が一般的だ。ほかに、厚さ9.5mm以上の石こうボードを2枚張る方法もあるが、採用している現場はそれほど多くない。

外壁の屋内側における防火被覆の例。1枚目の留め付けには、GNF40または長さ28mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ40mm以上のステープルなどを用いる。留め付け間隔は、外周部と中間部ともに150mm以下とする。2枚張りとする場合の2枚目の留め付けにはGNF50または長さ40mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ50mm以上のステープルなどを用い、留め付け間隔は外周部と中間部ともに200mm以下とする(資料:住宅金融支援機構)
外壁の屋内側における防火被覆の例。1枚目の留め付けには、GNF40または長さ28mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ40mm以上のステープルなどを用いる。留め付け間隔は、外周部と中間部ともに150mm以下とする。2枚張りとする場合の2枚目の留め付けにはGNF50または長さ40mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ50mm以上のステープルなどを用い、留め付け間隔は外周部と中間部ともに200mm以下とする(資料:住宅金融支援機構)

 間仕切り壁の防火被覆の仕様にも石こうボードの1枚張りと2枚張りなどがある。石こうボード1枚張りの場合は厚さ12mm以上が必要で、これは外壁の屋内側と同じ仕様だ。一般にはこの仕様が使われている。

間仕切り壁の防火被覆の例。留め付け方は外壁の屋内側と同様だ。1枚張りの場合、留め付けには、GNF40または長さ28mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ40mm以上のステープルなどを用いる。留め付け間隔は、外周部と中間部ともに150mm以下とする(資料:住宅金融支援機構)
間仕切り壁の防火被覆の例。留め付け方は外壁の屋内側と同様だ。1枚張りの場合、留め付けには、GNF40または長さ28mm以上の木ねじやタッピンねじ、長さ40mm以上のステープルなどを用いる。留め付け間隔は、外周部と中間部ともに150mm以下とする(資料:住宅金融支援機構)

 図から分かるように、柱および間柱の間隔や断面寸法は、外壁の屋内側と間仕切り壁で違いはない。なお、間柱に必要な断面寸法は、使う位置によって異なる。詳細は次の動画を参考にしてほしい。

「見てすぐわかるDVD講座『省令準耐火を知る~準耐火構造へのステップアップ』」(日経ホームビルダー編)から