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適切な説明で信頼を得る

 岡庭建設(東京都西東京市)専務取締役の池田浩和さんは「補助金の説明は、顧客の誤解を招かないように、慎重に行うことが大事」と説く。

 補助金の使用には、規模や仕様、棟数などに一定の条件がある。応募期間が家づくりのスケジュールと合致しない場合もある。池田さんは、補助金について過度に期待させないような表現で顧客に伝えている。

 「ただ、補助金の話を一切しないという訳にはいかない。後になって顧客が補助金のことを知ったとき、『なぜあのとき教えてくれなかったのか』とトラブルになりかねないからだ」と池田さん。住宅ローン減税や贈与税の控除など、補助金以外にも資金計画に関わる情報は漏れなく伝えるようにしているという。

岡庭建設のウェブサイトでは、長期優良住宅について動画で解説したり、長期優良住宅化リフォーム推進事業について説明したりするなど、顧客に向けて積極的に情報発信している。補助事業について漏れなく伝えることで、顧客への説明責任を果たそうという姿勢の表れだ(資料:岡庭建設)
岡庭建設のウェブサイトでは、長期優良住宅について動画で解説したり、長期優良住宅化リフォーム推進事業について説明したりするなど、顧客に向けて積極的に情報発信している。補助事業について漏れなく伝えることで、顧客への説明責任を果たそうという姿勢の表れだ(資料:岡庭建設)

 ナイスリフォーム(徳島市)では、省エネ住宅ポイントを紹介する際、予算の関係で申請受け付けが予定より早く終了する可能性にも触れる。そうなった場合には、例えばポイント分に相当する自社独自の「工事券」の発行を約束することなどで、顧客の不安解消に努めている。

ナイスリフォームでは、2月末のイベントでいち早く省エネ住宅ポイントの実施を顧客に伝え、メリットをアピール。同時に、3月末までの成約分については、発行申請の受け付けが当初予定の前に締め切られた場合でも、同社で使える「工事券」を発行することを約束した (資料:ナイスリフォーム)
ナイスリフォームでは、2月末のイベントでいち早く省エネ住宅ポイントの実施を顧客に伝え、メリットをアピール。同時に、3月末までの成約分については、発行申請の受け付けが当初予定の前に締め切られた場合でも、同社で使える「工事券」を発行することを約束した (資料:ナイスリフォーム)

 補助金制度のメリットをアピールする際は、同時に使用条件についても過不足なく伝える。顧客との信頼関係を守るには、このような説明義務をきちんと果たすことも必要になりそうだ。

 日経ホームビルダー2015年8月号の特集「顧客も工務店も喜ぶ補助金の生かし方」ではこのほか、建材・設備メーカーや流通事業者による補助金活用の支援策や、省エネ関連の補助事業の概要などを紹介している。