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 この夏、「建築好き」にお薦めしたい建築展の第2弾は、東京・湯島にある国立近現代建築資料館で7月21日から始まった「ル・コルビュジエ×日本~国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に」だ。ル・コルビュジエ(1887年~1965年)のパリのアトリエで学んだ3人の日本人建築家(前川國男、坂倉準三、吉阪隆正)の活動とコルビュジエからの影響を、数多くの図面を通して紹介する展覧会だ。

「ル・コルビュジエ×日本」展の会場を見下ろす(写真:日経アーキテクチュア)
「ル・コルビュジエ×日本」展の会場を見下ろす(写真:日経アーキテクチュア)

会場風景(写真:日経アーキテクチュア)
会場風景(写真:日経アーキテクチュア)

 前回、リポートした「オスカー・ニーマイヤー展」は図面の展示が少なく、模型と大きな写真で“感じる”展覧会だった。本展はそれとは対照的。展示物のほとんどが図面かスケッチ。近づいて目を凝らさないと何なのか分からない。説明文も必要最小限しかつけられていない。しかし、それらはどれも建築家本人や当時のスタッフたちが描いた“本物”。線の力強さや密度、修正の痕跡など、そこから読み取れることは無限にある。あえて主催者側の誘導を少なくすることで“自分の頭で考える”展覧会といえるかもしれない。

 国立近現代建築資料館は、都立旧岩崎邸庭園に隣接する湯島地方合同庁舎の一部を資料室や収蔵庫に改修して、2013年5月に開館した(開館時の記事はこちら)。名誉館長を建築家の安藤忠雄氏が務める。収集した図面などの資料を中心に、年に数回、資料展を開催している。

 本展では、国立近現代建築資料館主任建築資料調査官を務める山名善之東京理科大学教授が解説文のいくつかを書いている。

内覧会で展示物について説明する山名善之東京理科大学教授(写真:日経アーキテクチュア)
内覧会で展示物について説明する山名善之東京理科大学教授(写真:日経アーキテクチュア)