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(2)包括発注 ~橋の補修を設計・施工一括で

 長寿命化修繕計画に基づく予防保全の工事は、橋の損傷や劣化が大きくなる前に実施する。1橋当たりの工事金額は、対症療法的な工事よりも小さくなる可能性が高い。

 ところが、小口工事が多数発注されても、建設会社にとって魅力はない。小口工事は間接工事費が割高で利益を出しにくいうえ、継続して受注できなければ、人材育成やノウハウの蓄積もままならないからだ。

 こうした事態を避けるため、地域単位や路線単位で工事などをまとめて発注する自治体が増えてきた。

 例えば、青森県は2006年7月、県内を7地域に分けて、各地域の橋の日常管理を建設会社に一括で任せる「橋梁維持工事」を簡易プロポーザル方式で発注した。受注した建設会社は橋の定期点検や補修工事を担う。

 さらに、同県は2008年7月、橋の補修の設計と施工を、建設コンサルタント会社と建設会社で構成するJVに一括で発注する簡易プロポーザルを公告した。予定価格は1000万~3000万円ほど。県内の会社の技術力を高めるのが目的だ。

 高速道路会社などでは、工期短縮を目的に大規模な補修・補強工事を発注し始めた。

 例えば、中日本高速道路会社は2007年12月、神奈川県小田原市を通る西湘バイパスなどを対象とした「小田原管内耐震補強工事」を発注。橋脚200基の鉄筋コンクリート巻き立てや2750カ所の落橋防止構造の取り付けなどを実施する。

 工事は、鹿島が41億円(税抜き)で落札。同社は標準で1290日間かかる工期を135日短縮できると提案した。