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 2008年は、厳しいなかでもなんとか踏ん張ってきた土木界を世界的な金融不況の荒波が襲いました。鋼材や原油の価格が乱高下して国内の土木工事に多大な影響を与えたことからみても、グローバル経済の大きなうねりが国内の土木の仕事をも翻弄(ほんろう)する時代になったことを痛感させられました。その振れ幅の激しさは、地球温暖化に伴う異常気象が各地で思わぬ災害をもたらした現象に似ています。備えようにも、敵は一気に攻めてくる。防戦一方になりがちです。

 でも、そんな先行き不透明な時代だからこそ、専門誌が果たすべき役割は大きいはずです。日経コンストラクションは、土木界に降りかかるリスクをいち早くキャッチして問題点を分析し、対応策を提示する雑誌でありたいと考えています。

 2009年の新春特別号(1月9日号)では、「2009年土木界のシナリオ」と題する特集を組みました。建設会社の経営破綻はこれからも続くのか。道路特定財源の一般財源化によって道路整備はどう変わるのか。地方分権はどのような形で進むのか。入札制度、海外事業の行方は……。土木を取り巻く環境の変化が土木の実務に与える影響をテーマごとに考察しました。ぜひご一読下さい。

 また、今号から2本の連載講座を新たにスタートさせました。その一つが技術士第二次試験の臨み方や勉強法、論文の書き方などを伝授する「技術士一直線2009」です。2008年に連載して好評を得た「技術士一直線」を、装いも新たにパワーアップしてお届けします。2008年の連載では伝えきれなかった論文の添削例などを充実する予定です。ご期待下さい。


 もう一つの連載講座が「危ない地形・地質の見極め方」です。工事段階で地すべりや斜面崩壊に遭遇して対応に苦慮した実例をもとに、トラブルを未然に防ぐための調査・設計上のノウハウを伝えます。ベテラン技術者による技術伝承講座です。


 激動の時代を生き抜くことができるかどうかは、組織の力もさることながら、技術者個々の力量が大きく問われることになります。日経コンストラクションでは、個々の技術者の技術力や問題解決力が高まるような情報の提供に努めていく考えです。2009年もどうぞよろしくお願いします。