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 別の例で、「使う人がつくる公園」というのもあります。大阪府の「泉佐野丘陵緑地」がそれで、運営計画を手掛け始めた07年時点では、敷地のほとんどが荒れた里山のような状態。毎年、市民から希望者を募って公園運営について学んでもらい、下草刈りや園路の造成といった作業そのものを公園運営のソフトとしてプログラム化した。14年の部分開園を目指して今も続いています。

 兵庫県の「いえしまプロジェクト」では家島諸島の地域再生策の一環で、02~07年に島の人たちと自治会単位のガイドブックをつくりました。それに関わった島のおばちゃんたちが今、自らNPOを立ち上げてまちづくり活動を続けています。

泉佐野丘陵緑地で、やはり市民が公園整備や維持管理の中心(写真:studio-L)
泉佐野丘陵緑地で、やはり市民が公園整備や維持管理の中心(写真:studio-L)
右は兵庫県家島諸島で地域再生策を探るフィールドワークの模様(写真:studio-L)
右は兵庫県家島諸島で地域再生策を探るフィールドワークの模様(写真:studio-L)