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──ハード先行のインフラ整備と、かなり異なるアプローチですね。

地域の人たちとの交流が楽しくて仕方がない
地域の人たちとの交流が楽しくて仕方がない(写真:安川 千秋)
(写真:安川 千秋)

山崎 僕はまあ、建設業界から足を踏み外したというか…(笑)。ハード整備に付随するコミュニティーづくりに力を入れてきましたが、地域の人と「何をしたら面白いか」と話し合いを重ねること自体が、楽しくて仕方がなくなってきたんです。

 土木分野の皆さんもそうだと思うのですが、僕を含めて公共的な事業に関わるプロというのはやっぱり、仕事を通じてその地域社会の人から「ありがとう」と言ってもらえるのが一番嬉しい。仕事のやりがいというか、醍醐味でしょう。コミュニティーづくりを通じた地域の人との交流では、それが味わえるんです。

 少し恥ずかしい言い方をすると、僕の原点にあるのは「ほめられたい」という思いかもしれません。「社会のため」といった自己犠牲的な考え方でなく、「ほめられるためには、何をしたらいいかな」と素直に考える方が圧倒的に楽しいんです。