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──模型による説明に、反応は?

藤井 一般の人は、例えばコンクリート擁壁がなぜあの形で、その裏側がどうなっているか、知らない。仕組みや理由が直観的に分かると、確実に感動してくれます。子どもなら「学校で習う算数が土木に役立つんだ」なんて、喜んでくれる。

 プロや土木系学生からは、「こう伝えれば、確かに分かりやすい」とか「専門講義で習ったことの意味が、模型を見て初めて分かった」などと言われますね。私も、こうした反応がいつも楽しみです。

 土木の中でも土質力学は特に、理屈が腑に落ちると、新鮮な驚きが味わえる分野だと思う。だからこそ、「どう説明したら分かりやすいか」と考え抜くのは楽しい作業なんです。模型の材料は、百円ショップなどで身近に手に入るものばかり。一日の仕事が終わった後、自宅で夕飯を食べてまた会社に戻り、夜つくる。私にとっては至福の時間です。

 社業とは別に土木学会などでの活動も多いのですが、土木系学生を対象にした技術説明のコンテスト、通称「ドボコン」を全国規模で立ち上げたいと動いています。こうした模型をつくってもらって、プレゼンテーションのアイデアを競い合うんです。一緒にやってみませんか?

藤井氏が部長を務める技術部は、スタッフ約20人。そのうちの有志数人もこうした活動に熱心に参加している(写真:日経コンストラクション)
藤井氏が部長を務める技術部は、スタッフ約20人。そのうちの有志数人もこうした活動に熱心に参加している(写真:日経コンストラクション)