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 技術士資格は第二次試験の大幅な制度変更があり、2013年度から新たな仕組みが運用され始めた。変更内容の詳細は、日経コンストラクションが既に報じている(技術士第二次試験の業務経歴票様式が明らかに)。

 主な変更点をおさらいすると、まず総合技術監理部門を除く20の技術部門で、必須科目が従来の記述式から択一式になった点。設問も技術部門全般にわたる「論理的考察力と課題解決能力」から、「専門知識」を問う内容に変わった。

 選択科目は、従来と同じ記述式。しかし記述テーマは当該科目に関する「専門知識および応用能力」と「課題解決能力」の2種類と増え、試験時間もそれぞれ2時間で計4時間と延びた(変更前は「専門知識と応用能力」で3時間半)。

 また総合技術監理部門を含む全部門で、第二次試験の筆記試験合格者に課していた技術的体験論文の提出を廃止。代替策として、受験申し込み時に所定の「業務経歴票」の提出を求めるようになった。

新方式で二次筆記の合格率上昇

 日本技術士会は13年10月31日、13年度第二次試験の筆記試験合格者を発表。この段階の合格率は同年末時点で未公表だが、本誌連載「技術士一直線」の筆者である5Door's(名古屋市)の堀与志男代表は、合格者名簿などをもとに独自に推定。その結果、建設部門は筆記試験の合格率が全体で16.6%と、12年度同時点を1ポイント上回った。必須科目(択一式)は容易だったという声が多く、「記述式の結果が合否の決め手になった」と堀代表はみる。

 同部門の科目別では「都市および地方計画」、「港湾および空港」、「鉄道」を除く8科目の合格率が上昇。「施工計画、施工設備および積算」の合格率は推定18.2%と、12年度同時点を3.8ポイント上回った。

 同様に総合技術監理部門も、筆記試験の合格率を推定。同時点で11年度が17.6%、12年度は8.3%と急落。その反動か、13年度は15.1%と大幅に上昇した。記述式の出題テーマは維持管理で、旬な話題だけに書きやすく感じた人が多かったと推測できる。だが、同部門の合格率は他部門に比べてまだ高くない。

■ 技術士第二次試験の概要
認定者/資格創設年 文部科学大臣/1958年
登録者数 7万8077人(13年9月時点)
試験受け付け期間 14年4月14日~5月8日
試験日 筆記試験は14年8月2日(総合技術監理部門の必須科目)、翌3日(総合技術監理部門以外の技術部門と総合技術監理部門の選択科目)
口頭試験は14年11月~15年1月の期間中の指定された1日
受験料 1万4000円
資格の登録料 6500円
資格の登録免許税 3万円
試験内容 筆記試験は択一式と記述式問題、口頭試験は面接
合格率 建設部門13.0%、総合技術監理部門7.3%(ともに12年度)
問い合わせ先 日本技術士会 試験・登録部 TEL 03-3459-1333
URL http://www.engineer.or.jp/
■ 2012年度の技術士第二次試験の科目別合格率
部門、科目 12年度 11年度 前年度比増減
(ポイント)
建設部門 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 合格率(%)
 土質および基礎 1157 135 11.7 11.6 0.1
 鋼構造およびコンクリート 2328 266 11.4 10.3 1.1
 都市および地方計画 939 133 14.2 14.4 -0.2
 河川、砂防および海岸・海洋 2144 265 12.4 10.8 1.6
 港湾および空港 465 62 13.3 13.0 0.3
 電力土木 97 7 7.2 6.9 0.3
 道路 2397 386 16.1 16.3 -0.2
 鉄道 506 79 15.6 16.5 -0.9
 トンネル 451 61 13.5 11.9 1.6
 施工計画、施工設備および積算 1963 246 12.5 11.5 1.0
 建設環境 985 108 11.0 11.8 -0.8
建設部門全体 13432 1748 13.0 12.5 0.5
総合技術監理部門 3654 265 7.3 13.9 -6.6

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