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4分の1は児童の横断が10人未満

 ところが、少子高齢化社会の到来が、横断歩道橋の存在意義を揺るがしていった。学校の統廃合などによって、施設自体が通学路ではなくなるなどしたために、既存の横断歩道橋では児童の利用者数が極端に少ない事例が存在する。

 市が11年9月に、市内の横断歩道橋48橋の通行量を調査した結果、午前7時から午後7時までの12時間に利用した児童数が10人を割り込んだ横断歩道橋は、全体の4分の1に当たる12橋に達していた。これら12橋のうちの半分は、指定を受けた通学路となっていなかったり、通学路上に存在していなかったりした。

撤去候補となった14橋の利用状況(資料:札幌市)
撤去候補となった14橋の利用状況(資料:札幌市)

 高齢者などにとっても、横断歩道橋は使いやすい施設とは言い難い。バリアフリーとは縁遠い、長い階段を持つ施設だからだ。横断歩道橋を渡る手間を惜しみ、道路を乱横断してしまう人は増加傾向にある。

 04年9月と11年9月に市内の横断歩道橋48橋で実施した通行量調査を比べたところ、横断歩道橋がある場所で乱横断する人の数は191人増えていた。横断歩道橋自体の利用者が、4万5725人から2万2104人と半減しているにもかかわらずだ。