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津波被害で不通が続いた仙石線

仙石線を走る電車(205系3100番台)。朝夕のラッシュ時には通勤・通学客で混雑する(写真:小佐野カゲトシ)
仙石線を走る電車(205系3100番台)。朝夕のラッシュ時には通勤・通学客で混雑する(写真:小佐野カゲトシ)

 仙石線は、仙台市中心部のあおば通駅から仙台駅を経由し、宮城県第2の都市である石巻とを結ぶ、全長約50kmの路線。仙台近郊の通勤・通学路線として多数の利用者があるほか、日本三景の一つ、松島への観光路線としても知られる。

 海沿いを走る同線のうち、特に東松島市内の東名駅・野蒜駅周辺は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で大きな被害を受けた。地震発生直前に野蒜駅を発車した下り快速電車は高台に停車したため津波の被害を逃れたが、上り普通電車1本は乗客乗員の避難後に津波に押し流された。線路や駅などの施設も流されたり埋まったりするなど、被害は甚大だった。

津波によって被災した野蒜駅ホーム。現在もそのままの姿をとどめている(写真:小佐野カゲトシ)
津波によって被災した野蒜駅ホーム。現在もそのままの姿をとどめている(写真:小佐野カゲトシ)

 震災直後から全線で不通となった同線は、仙台寄りのあおば通─小鶴新田間が同年3月28日に運転を再開。その後も余震による不通があったものの、4月19日には東塩釜まで、5月28日には高城町までの区間で運転を再開した。