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 愛知製鋼は,ステンレス鋼棒「サスコン」シリーズに「クロム系ステンレス鉄筋SUS410」を加え,新たに発売した。

 素材はSUS410。強度はステンレス鋼棒のJIS規格と同等なので,普通鉄筋と同じように施工できる。価格は従来品のステンレス鋼SUS304の約半分。普通鉄筋と比べると4~5倍。

 耐浸食性に優れているため,凍結防止剤が鉄筋を傷めやすい降雪地域や,塩害で鉄筋がさびやすい臨海地域などでの使用に向いている。価格はオープン。

開発の背景
クロム系ステンレス鋼の普及をねらう

愛知製鋼 営業統括部ステンレスAEグループ グループマネージャー
田中 博文

 コンクリート構造物に使用する鉄筋は,安価な普通鉄筋が主流だ。しかし,さびなどによる腐食の問題がある。

 そこで,ステンレス鋼の耐食性に注目し,2002年にニッケル系ステンレス鉄筋を商品化した。原料には,ニッケルを8%含有するSUS304を採用した。利点は「加工しやすい」,「熱に強い」,「耐食性に優れる」ということだ。ところが,最近では公園の滑り台が盗まれるほど,素材の価格が高騰してしまった。大量の需要に応えるのが難しくなってきた。

 ニッケルを含まないSUS410を使った新商品を開発したのは,コストパフォーマンスが抜群にいいからだ。耐浸食性,耐熱性を比べると確かにSUS304より劣る。一方,一般の土木や建築での用途を考えると,耐熱性が必要な場面は少ない。耐食性は,普通鉄筋よりはるかに優れている。

 「サステナブル(持続可能)」という概念が注目され,コンクリート構造物にも長寿命が求められている。塩害指定地域の護岸や上下水道設備などで活用してもらいたいと考えている。(談)

(日経コンストラクション4月13日号「新製品・新サービス」より)