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 技研製作所は,硬質地盤に対応した杭の圧入機「サイレントパイラーECO400S」を発売した。油圧による静荷重で,土中に杭を押し込む圧入工法に使用する。打撃や振動で杭を打ち込むときのような騒音や振動がない。

 これまで圧入工法では施工が難しかった硬質地盤への圧入施工ができる。単独圧入とウオータージェット併用圧入が可能。オフロード法(排出ガス第三次基準)に適合し,国土交通省の超低騒音基準をクリア。作動油やグリースには生分解性油脂を採用している。

 本体の質量は7.4t。軽量かつコンパクトで狭い場所でも施工できる。価格は1億4175万円(基本メンテナンス3回を含む)。

開発の背景

仮設構造物を減らして環境負荷を軽減

技研製作所 工法事業部課長
木村 育正

 圧入工法は,すでに地中に押し込まれた杭を複数本,クランプでつかみ,圧入機本体を固定する。次に,圧入する杭を本体前部のチャックでつかみ,油圧による静荷重を加えて地中に押し込む。押し込んだ杭の上に乗り移り,新しい杭を順次施工していく工法だ。圧入機は完成した杭につかまって施工するため,原理的には転倒することがなく安全である。

 水上や傾斜地でも仮設桟橋の設置が不要だ。工種が少なく工期を短縮でき,コスト削減につながる。無駄な構造物を造らないことで環境負荷を低減する。

 独自の「芯抜き理論」を実用化した「硬質地盤クリア工法」を採用した。オーガーで最小限の掘削を行い,土を縦横に押しのけながら杭を地中に割り込ませる。そのため,地盤を乱すことなく,強い支持力を持った杭を構築できる。

 これまでは硬質地盤対応機を“特殊機”として普及に努めてきた。近年,
採用数が右肩上がりだ。今後の需要増加に応えるため,圧入機の標準と位置づけ販売ラインアップに加えた。(談)

(日経コンストラクション8/10号「新製品・新サービス」より)