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 中央産業は,スペーサー「プラ・スターG」を発売した。コンクリートを型枠内に流し込むときに,鉄筋のかぶり厚さを適正に保つ。近畿大学産業理工学部と共同で開発した。

 プラスチック製で形状は星形。2本の角を型枠に接地させて位置を保つ。水平に設置してもスペーサーが骨材の沈下を妨げない形状なので,空げきやひび割れの発生を抑止する。外気温40℃以下ではひび割れが起こらないことを実験で確かめた。

 鉄筋のかぶり厚さが40,50,60mmに対応する3タイプを用意した。すべて,直径10mmと13mmの鉄筋に装着できる。価格は1個当たり6~12円。

開発の背景
ひび割れが発生しにくい星形に

中央産業 代表取締役
塚本 順

 耐震偽装事件を発端に,コンクリートのひび割れに対するエンドユーザーの目が厳しくなった。コンクリートのひび割れの原因には,表面の乾燥,打ち方などが挙げられるが,当社はスペーサーの形に着目。近畿大学産業理工学部の阿部浩一教授と共同で新製品を開発した。

 ひび割れを抑制するためには,型枠の近くでスペーサーが占める体積が少ない方がよい。熱で樹脂が膨張することがあるからだ。そこで,表面近くになるほどスペーサーの角を細くすることを考えた。コンピューターでシミュレーションを繰り返し,星形にたどり着いた。

 従来は,コンクリートが硬化するときに骨材が沈下し,スペーサーにひっかかることがあった。スペーサーの横や下に空げきができ,ひび割れの原因となる。星形にすることで,角と角の間を骨材が通り抜けることができる。

 素材は,ビールケースや家電製品などの廃プラスチックを再利用している。安価で安全,さらに環境に優しい製品を実現した。 (談)