PR
住友商事と総合地所が東京都江東区に建設中の分譲マンションで,敷地の土壌が有害物質で汚染されていることが判明。両社は購入者に対して,汚染土壌対策を施すため安全性には問題がないと説明したうえ,契約解除にも応じる姿勢を示した。  99年秋にボーリング調査を行ったところ,環境基準の3倍から9倍の濃度のひ素や鉛,ベンゼンなどが検出された。両社はマンションの底版コンクリートを厚くし,建物の周囲は深さ2mほどの範囲で土砂を入れ替えることにしたが,汚染物質の発見とその対策については購入者に説明しなかった。  ところが,掘削工事を始めると強い異臭が発生し,江東区から対策を求められた。2000年9月に追加調査を実施。汚染範囲が想定より広く,汚染物質の濃度も環境基準の数十倍に達することが明らかとなった。  追加調査の結果を踏まえ,改めて対策方法を検討。土壌改良剤を注入するとともに,建物の周囲をコンクリートで覆って防水シートで遮水,敷地の周囲には鋼板を打ち込み,汚染物質を封じ込めることにした。  東京ガスは1月25日,社有地の土壌調査の結果と対策を発表した。同社は99年度から社有地の調査を順次進めている。大森,千住,相模原の各社有地で,土壌や地下水から環境基準を上回る汚染物質が検出されたため対策を検討してきた。最大で,ひ素は環境基準の1700倍,ベンゼンが700倍,検出されてはいけないシアンも検出された。  同社は,鋼矢板による遮水,汚染土壌の掘削撤去,揚水による汚染の浄化などの対策案を示している。現時点では,各用地とも健全土やアスファルトで覆われているため,地表面からの飛散の恐れはなく,行政による水質調査の結果では問題はないとしている。  大阪ガスも1月25日,神戸,高砂,長浜の工場跡地で実施した土壌調査の結果を発表した。  神戸工場跡地では,表層下土壌から環境省の基準を超えるシアン,鉛を検出したと発表した。表土と地下水からは環境基準を超える物質は検出されなかった。 神戸工場跡地は神戸市に売却され,市が集客施設の建設を計画している。大阪ガスは市と協議しながら土壌処理を行う。高砂,長浜の各工場跡地では,地下水からシアンが検出された。こちらについても早急に対応するとしている。  日清紡は1月19日,東京都足立区にある同社東京工場の敷地内の土壌と地下水の調査結果を発表した。シス1・2ジクロロエチレンが敷地内の地下水から環境基準の32倍,土壌から25倍の濃度で検出されたほか,トリクロロエチレンも環境基準を上回る濃度で検出された。都と足立区が実施した環境調査では,周辺の地下水の汚染はないという。