PR
国土交通省関東地方整備局と東京都は4月13日,東京外かく環状道路(以下,外環道)の当初計画を見直した「計画のたたき台」を発表した。対象となったのは東京都内の未着工区間で,関越自動車道と接続している練馬区の大泉ジャンクションから,東名自動車道につながる世田谷区内までの16km。  たたき台では,これまで高架橋として整備する予定だった道路を,環境への影響を少なくするために地下化した。当初案では関越,中央,東名の各自動車道と接続する3カ所のジャンクションだけを設ける計画だったが,青梅街道などと接続する5カ所のインターチェンジの追加も検討する。また,用地を買収して地下20m程度の深さに道路を建設する案と,用地買収が不要な地下40m程度の大深度地下を利用する案も用意し,13日から地元に説明を始めた。  変更案の対象となった区間は1966年に東京都が都市計画決定したが,地元の反対などで凍結状態になっていた。しかし,99年に東京都の石原慎太郎知事が現地を視察し,これをきっかけに国や都は地元との話し合いを再開していた。  外環道は埼玉県三郷市と練馬区とを結び,途中で常磐,東北,関越,中央,東名の各自動車道と接続する。これまでに三郷から大泉までの約30kmが開通している。