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道を見つけたらまっしぐらに進む若手

 若手はいったん自分の進む道を見つけると、まっしぐらになれるほどの熱い思いを持っている。冷めていると思われるのは、彼らの思いを発揮できる舞台がなかったり、理解してくれる人がいなかったりするからかもしれない。

 大日本コンサルタントの吉岡勉さん(33)は、まっしぐらに進む若手の一人だ。仕事を続けながら、2007年4月に埼玉大学大学院理工学研究科の博士課程に入学。将来は、「既設の橋を適切に維持管理するために、モニタリングの手法を確立して、橋の長寿命化の一翼を担いたい」という目標を語る。

(写真:日経コンストラクション)
(写真:日経コンストラクション)

 2003年4月に出向した土木研究所での経験が大きな意味を持った。「人脈を形成できたことが一番の成果。いまでも研究でわからないことがあれば、気軽に情報交換している」と話す。

 実は、博士課程を考えるようになったのは、目標となる人がいたからだった。同社の解析技術室に、土木研究所を出向した後、技術士の資格と博士号と取った人がいた。

 「一緒に仕事をしたことのある人だ。立場が自分と非常に近かったので、その人がいつの間にか目標になっていた」と吉岡さんは話す。

 2008年5月に、吉岡さんが書いた論文が土木学会第54回構造工学シンポジウム論文賞を受賞した。114編ある査読付きの論文のうち、受賞したのはわずか5編だ。

 情熱を傾ける環境が会社になければ、冷めた若手が増える可能性は大きい。若手が快く挑戦できる舞台を会社は考える必要がある。

●吉岡さんのやる気を表したグラフ