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 広島市は、平和大橋(同市中区)の15m北側に設置する「平和大橋歩道橋」のデザイン案と設計チームを国際コンペで選定することを決めた。橋梁の国際コンペは国内初。選考委員長は建築家の内藤廣氏が務める。歩道橋は長さ約85m、幅約6.5mで周辺環境と調和した橋として整備する計画だ。

 コンペの応募資格は、デザイナーとエンジニアのチームを要件にしている。エンジニアには橋梁の構造設計能力が求められる。チームに彫刻家などのアーチストや、芸術、土木、建築などを学んでいる学生が加わることも可能だ。

 平和大橋は元安川に架かる橋梁で、高欄をイサム・ノグチがデザインした。隣接する丹下健三が設計した平和記念公園を含む、周辺環境と調和した歩道橋のデザインを求める。平和大橋の上流側の歩道橋から着手し、将来的には下流側にも歩道橋を整備する計画。このためコンペでは、下流側の歩道橋をセットにした2本の橋の提案を募る。ただし、下流側の歩道橋は参考案として扱う。


彫刻家のイサム・ノグチが高欄を設計した平和大橋 (写真:広島市)

 平和大橋は老朽化が進み、交通も混雑している。歩道幅員が狭くて高欄も低く、歩行が危険な状態になっている。そのため架け替えが検討されていたが、市民の「橋を残したい」という声や、橋の拡幅が構造上困難であることなどを理由に、橋の両側に自転車も通行できる歩道橋を整備する方針がまとめられた。平和大橋は補修しながらできるだけ長く使用し、維持管理が困難となった時点で車道橋として架け替える計画だ。

 コンペの要綱は9月中旬に発表する予定。2008年度中にコンペの審査を終え、2009年度に測量・設計業務を委託する。