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 中外道路(兵庫県芦屋市)は、橋の幅員方向に止水部材の継ぎ目がない伸縮継ぎ手「ハイドレン型ニュースーパーガイトップジョイント」を開発した。

 止水部材はゴムシートでできている。まず、鋼製の伸縮継ぎ手の本体を設置した後、継ぎ手の遊間に沿って帯状のゴムシートを敷く。次に、ゴムシートの左右をカバープレートで挟み込んで伸縮継ぎ手に固定する。ゴムシートは長さを自由に調整できるので、橋の幅員方向に継ぎ目なく敷設できる。

 伸縮継ぎ手の遊間の断面を見ると、ゴムシートはU字形になっている。遊間に流れ込んだ雨水は、ゴムシートのくぼみを伝って外部に排水され、橋桁や支承などに雨水が浸入して腐食しないようにする。


(資料:中外道路)

 ゴムシートの下部には「トープレート」と呼ぶ鋼板を設置。遊間に雪などがたまった場合、走行する自動車の荷重はトープレートで受ける。自動車の荷重によって、ゴムシートが破断しないようにする。

 従来の伸縮継ぎ手は、ゴムシートなどの止水部材を工場で伸縮継ぎ手の本体にあらかじめ接着していた。工場で製作する伸縮継ぎ手の長さは一定なので、伸縮継ぎ手を橋に並べて設置した際、橋の幅員方向に伸縮継ぎ手同士の継ぎ目ができ、継ぎ目から雨水が桁下などに漏れる原因となっていた。

 さらに、止水部材の接着部が劣化するなどして、水漏れが発生する恐れもある。限られた通行止めの時間内で止水部材だけを交換するのは難しく、伸縮継ぎ手全体を取り換える必要があった。

 ハイドレン型ニュースーパーガイトップジョイントは、ゴムシートの止水部材が劣化しても、カバープレートを外してゴムシートだけを交換すればよい。伸縮継ぎ手本体は、防食塗装を施して耐久性を高めた。

 本体の費用は、従来の伸縮継ぎ手の約2倍。同社では「ゴムシートを10年おきに交換しても、伸縮継ぎ手本体を50~60年間使えば安価になる」と説明している。2008年度内に試験施工を実施する方針だ。