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 厚生労働省は、工事用の足場の安全強化を盛り込んだ改正労働安全衛生規則を6月1日に施行することを決めた。足場からの墜落や物体の落下を防ぐ措置を強化するとともに、足場や作業構台の安全点検を厳しくする。労働安全衛生総合研究所が設置した「足場からの墜落防止措置に関する調査研究会」が2008年10月にまとめた報告書の内容を反映した。

 同省が公表した改正案の概要は次の通り。パブリックコメント制度に基づいて2月15日まで一般からの意見を受け付ける。

 墜落防止措置として、枠組み足場は筋交いを設ける。併せて、高さ15~40cmのさん、高さ15cm以上の幅木、手すり枠のうちいずれかを設置する。枠組み足場以外の足場は一側足場を除いて、手すりの高さを75cm以上としていた現行の基準を85cm以上に引き上げ、高さ35~50cmのさんを設置する。物体の落下防止措置として、高さ10cm以上の幅木やメッシュシートなどを設置する。

枠組み足場の概要
(注)厚生労働省の資料をもとに日経コンストラクションが作成

 安全点検の強化では、足場を使った作業をする日は、作業開始前に墜落・落下防止設備を点検する。悪天候や地震の後、または足場の組み立て時や一部解体、変更の後は墜落・落下防止設備を点検し、その結果を記録して作業終了まで保存する。点検で異常が見つかればすぐに補修しなければならない。

<訂正>墜落防止措置に関して、「枠組み足場以外の足場は一側足場を除いて」の部分を、初出時は「単管足場は」と記述していました。一側足場にこの規定は適用されませんので、記述を修正します。