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 廃線となった旧鹿島鉄道の線路跡を市道として整備したバス専用道が、8月30日に開通した。茨城県石岡市と小美玉市が道路を整備して、関鉄グリーンバス(石岡市)が専用道を使うバス高速輸送システム(BRT)を運行する。公設民営方式のBRTは全国初だ。

廃線後を整備した専用道を走るバス(写真:茨城県)
廃線後を整備した専用道を走るバス(写真:茨城県)

 BRTは、バスと一般車両の交通を区分することなどにより、通常のバスと比べて高速で定時運行が可能となる。これまで名古屋市や神奈川県藤沢市など全国5カ所で事業化していた。

 専用道は、廃線となった同線の延長7.1kmのうち石岡駅―四箇村駅間の5.1kmを第1期として整備。使わなくなった軌道を撤去してアスファルト舗装し、ガードレールを設置した。道路幅員は4mだ。

 道路法による道路として整備したうえで、道路交通法に基づくバス専用道とした。一般道との交差点には、9カ所に遮断機を設置して一般車両の進入を防止する。事業費は7億6000万円だ。

 県や両市は、専用道の開通でバス運行の所要時間短縮や定時性向上、一般道の混雑緩和といった効果を期待している。旧鹿島鉄道の線路跡のうち残りの四箇村駅―小川駅間の整備計画は未定だ。整備していない区間では一般道を使う。

 専用道を利用したBRTは、石岡駅発着で平日112便運行する。このうち12便が3月に開港した茨城空港との間を、100便が旧鹿島鉄道の小川駅との間をそれぞれ結ぶ。これまで25分かかっていた石岡駅―小川駅間は20分に短縮し、石岡駅―茨城空港間は25分で運行する。

 鹿島鉄道は、2007年3月に廃線となった。その後、代替バスを運行していたが、バス利用者は旧鉄道利用者の4割程度に落ち込んでいた。公共交通の活性化や、茨城空港へのアクセスとしての活用を目指して、県と両市が線路跡地を利用したBRT化事業を進めていた。