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 東日本大震災の発生から1カ月ほど過ぎても、相次ぐ余震の影響で、鉄道や道路に新たな被害が生じている。4月下旬に予定していた東北新幹線の全線再開は、4月7日の余震の影響で、4月末~5月初めに延期。東北自動車道や常磐自動車道でも、4月7日と11日の余震で土砂崩れや盛り土の崩落などがあり、数日間、通行止めとなった。

 気象庁の観測によると、3月11日の本震以降、4月15日までに最大震度5以上を記録した余震は24回発生している。4月7日には最大震度6強、11日と12日にもそれぞれ最大震度6弱の地震が発生した。

 これらの余震が復旧を妨げている。東北新幹線が本震によって受けた被害は約1200カ所。その後の復旧によって、4月7日には損傷箇所が残り90カ所まで減っていたものの、その日の余震によって新たに550カ所が被害を受けた。高架橋の柱などが20カ所で新たに損傷している。

東北新幹線の被害状況(資料:JR東日本)
東北新幹線の被害状況(資料:JR東日本)

 また、JR東日本の在来線のうち、津波の被害を受けた7線区(延長約325km)を除くと、当初の被害箇所は4400カ所。4月7日時点で残り420カ所まで復旧が進んでいたが、余震によって新たに800カ所が損傷した。

 「一度直した電化柱が、余震によって再び傾いてしまった所もあった」(JR東日本広報部)。いったん復旧して運行を再開したものの、余震によって再び運休になった区間も少なくない。なお、津波で甚大な被害を受けた7線区は、まだ復旧に取り掛かっていない。