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 岩手県釜石市は、東日本大震災で発生したがれきなど約3万8000tの撤去から最終処分までを一括で発注する。一連の作業を一括で発注することで、効率的に災害廃棄物を処理できるかどうかなどを検証する。7月12日に公告した。

 発注するのは「災害廃棄物処理事業(試行)」。釜石市内の約14.2haの地区で約3万8000tのがれきなどを撤去し、分別から最終処分までを一括で担当する。入札は総合評価落札方式を採用し、地域の特性に配慮した作業方法と地元住民の雇用など地域に貢献する方策について技術提案を求める。市は7月中に契約したい考えで、業務の履行期限は9月30日までを予定している。

 撤去や分別、最終処分など、それぞれ得意とする作業内容に合わせて各企業がグループを組み、入札に参加する。各企業は7月15日までに釜石市に事業者登録し、グループの代表企業が入札する。事業を委託するグループが決まった後、同市がグループを構成する企業とそれぞれ契約を交わすことになる。

 環境省によれば、東日本大震災で発生した釜石市のがれきは推計で76万2000t。このうち、仮置き場に7月12日までに搬入を終えたがれきの量は20万3000tと、岩手県内では最も処理が遅れている。処理の効率を高める方法を探るためにも、一括発注を試みる。

 試行する事業では、使用した機器の能力やコストなどの情報提供を委託先の企業グループに求める。提供を受けた情報は釜石市の災害廃棄物の処理や環境省のほかの事業などに役立てるという。