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花月川の堤防が2カ所で決壊、九州北部豪雨で各地に被害
7月3日から4日にかけて、活発な梅雨前線による豪雨が九州北部の各地に被害をもたらした。福岡県朝倉市では土砂崩れで家屋が半壊し、1人が死亡。大分県中津市では農産物加工場の建物が流され、7月9日時点で1人が行方不明になっている。
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市区町村で修繕済みの道路橋は3%のみ
市区町村が管理する道路橋の修繕が進んでいない。国土交通省は6月29日、自治体が管理する全国の道路橋の長寿命化に関する取り組み状況をまとめた。長寿命化修繕計画に基づいて修繕が必要とされた道路橋のうちで、2012年4月時点で対策を施していたのは11%だけだった。政令市を除く市区町村が管理する道路橋に限る…
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国内初の洋上風況観測タワーを設置、北九州市
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月3日、福岡県北九州市の海岸から約1.3km沖合に建設していた洋上風況観測タワーの設置工事が6月30日に完了したと発表した。タワーに観測装置を配備したうえで、2012年10月から風況などの観測を始める。洋上風力発電に向けて風況観測タワーを設置す…
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復興JVに期待の半面、宿泊費が重荷に
6月14日、宮城県で復旧・復興建設工事共同企業体(復興JV)を対象とした初めての工事が開札された。県内の技術者不足を解消し、入札不調を減らせると期待されている。
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滑車が故障した可動橋「筑後川昇開橋」を修理へ
佐賀市諸富町と福岡県大川市を結ぶ昇開式可動橋「筑後川昇開橋」で橋桁を昇降させる四つの滑車の一つが故障し、2011年12月末から通行できない状態が続いている問題で、橋を管理する筑後川昇開橋観光財団(理事長:植木光治大川市長)は7月に文化庁に対して修理費の補助を申請し、9月にも工事に着手する方針を示した…
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事業区分を越えて社会資本整備を優先順位付け、広島県
広島県は6月20日、今後10年間に整備が見込まれる公共事業について、予算配分などに使用するための優先順位を発表した。従来、道路事業や河川事業などのように、事業区分内で優先順位を付けていたが、事業区分や施策区分を越えて優先順位を数値化することは珍しい。
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動画で体感する新東名(1) 御殿場―新富士間
4月に延長162kmが一挙に開通した新東名高速道路。従来の東名高速道路と比べ、曲率や勾配など道路の線形が大幅に緩やかになったのが特徴だ。走行するドライバーにとって一番気になるのは、走りやすさだろう。東名と比べてどのように変わったのか。実際に走って確かめてみた。車載のビデオカメラで撮影した動画で、その…
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複数工事の技術提案をまとめて審査、東北地整が導入
国土交通省東北地方整備局は、総合評価落札方式による一般競争入札で、複数の工事に同じテーマの技術提案を求めて一括で審査する「一括審査方式」を導入する。東日本大震災の復興事業で、受発注者双方の業務負担を軽減し、事業の進捗を早める狙いだ。7月中旬に公告する宮城県石巻市内の5工事の入札で試行する。
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木密地域に「特定整備路線」新設、東京都が23区間決定
東京都は、首都直下地震が起これば甚大な火災被害が想定される木造密集(木密)地域で、延焼を防ぐ効果が期待できる都市計画道路として「特定整備路線」の候補区間を6月28日に決めた。主にJR山手線外周部から都道環状7号線沿いに位置する23区間で、総延長は23kmに上る。都は地権者らに対して支援制度を設け、2…
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建設用の仮設資材で遊園地、東京・有明の2万5000m2に
日建リース工業は東京都江東区有明に設ける特設会場に、建設用の仮設資材を利用した遊具を設置。7月14日から、有料の遊園地「有明そらスタジオ」として開放する。開催期間は9月2日までの51日間。
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排水機能と密度増大を複合した戸建て向け液状化対策
不動テトラは、戸建て住宅地盤向けの液状化対策工法である「小型NUP(ナップ)グラベルドレーン工法」を開発し、千葉県浦安市内の宅地地盤で初めて施工した。既存工法の施工機械を小型化して、狭い場所に持ち込めるようにした。施工コストを従来工法と比べて半減できる。
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JR東日本が耐震補強に2000億円追加、盛り土補強費計上
JR東日本は7月3日、首都圏直下地震などに備えた耐震対策として、3月6日に発表した約1000億円の投資に加えて、盛り土や曲げ破壊先行型の橋脚の補強工事などに計約2000億円を投じると発表した。総額約3000億円の耐震対策を今後5年間かけて実施する。
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東京ガスが1200億円投じて茨城港にLNG基地建設
東京ガスは6月19日、茨城港日立港区(茨城県日立市)に計画している「日立LNG基地」の建設に7月下旬から着手すると発表した。同基地と栃木県真岡市の既存パイプラインを接続するために1月に着工した茨城―栃木幹線の敷設も含め、合計1200億円を投じる予定。2015年の稼働を目指す。
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山岳トンネルの全ての削孔精度向上、西松・戸田が開発
西松建設と戸田建設は共同で、山岳トンネル施工時の発破の装薬孔や先受け工法、ロックボルト打設など全ての削孔作業に対応した「削孔角度誘導支援システム」を開発した。施工中のトンネルの一部区間に採用し、非常に高い精度で削孔を実施できることを確認した。
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6割の建設会社で利益が減少、上場64社の業績ランキング
民間信用調査会社の帝国データバンクは6月25日、2011年度の「上場建設会社64社の受注・業績動向調査」の結果を発表した。受注高は前年度比6.5%増の約10兆5000億円。一方、職人不足による人件費の高騰に加え、予算が復興以外に回りにくいことから同社は建設会社の倒産が今後、増加基調で推移する可能性が…
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曲げ破壊に対応、仮締め切り不要の耐震補強工法
オリエンタル白石は、河川などに架かる橋の水中橋脚を仮締め切りせずに耐震補強できる「ピア-リフレ工法」を、曲げ破壊先行型の橋脚にも対応させた。仮締め切り後に既存の橋脚に鉄筋コンクリートなどを巻き立てる従来工法と比べ、工費と工期とも3割以上減らせるという。
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走行中に土砂崩れで死亡、西日本高速に2億円の賠償命令
福岡県大野城市で2009年7月、豪雨による土砂崩れに巻き込まれて九州自動車道を走行中の夫婦2人が死亡。夫婦の遺族が同自動車道を管理する西日本高速道路会社に対して約3億5000万円の損害賠償を求めていた裁判で6月26日、福岡地方裁判所は安全対策に過失があったとして、遺族側に約2億円を支払うよう命じた。
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複合トラスのエクストラドーズド橋、阿南市で初の下路式
河川の計画高水位の制約下で橋面を低くするために、複合トラス構造のエクストラドーズド橋を採用した。渇水期なのに増水する恐れが高まったので、桟橋を使う架設方法に変更。本設の斜材ケーブルを架設中にも使うことで、桁下空間を確保した。
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最低制限価格の導入自治体が増加
国土交通、総務、財務の3省は6月25日、国や自治体などによる公共工事入札の実態調査の結果を公表した。政令市を除く全国の市区町村のうち、2011年9月1日時点で最低制限価格制度を導入しているのは75.8%。前回調査(10年9月1日時点)の73.6%から2.2ポイント上昇するなど、低入札対策が進んでいる…
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労務や資材に見積もり活用、入札不調対策の第2弾
東日本大震災の復興需要増加に伴って急増した入札不調に対して、国土交通省は第2弾の対策を打ち出した。同省が6月15日に開催した「復旧・復興の施工確保に関する連絡協議会」の第3回会合で示した。2月に示した入札不調対策の第2弾だ。対策に基づいて被災3県の公共工事設計労務単価も引き上げた。