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 2011年9月中旬、圧砕用アタッチメントを取り付けた100tクラスの大型解体重機と600tクローラークレーンが、東京電力福島第一原子力発電所の構内を静かに進んでいた。向かう先は、水素爆発で上部が崩落した3号機原子炉建屋だ。

 東京電力が1号機から4号機の廃炉に向けて11年12月に示した中長期ロードマップでは、12年度に3号機原子炉建屋のがれき撤去を完了。13年度に使用済み燃料プールから燃料を取り出すためのカバーを設置し、14年末に取り出しを始める目標を掲げている。

 3号機原子炉建屋へのカバー設置を担う鹿島は11年9月10日、重機の遠隔操作によって危険な地域でも作業を行える「無人化施工」を駆使して工事を開始。前述の大型重機を含めて合計10台を500m離れた遠隔操作室から同時に操り、障害物となるがれきの撤去や原子炉建屋の付属建物の解体を急いだ。

福島第一原子力発電所で3号機原子炉建屋のがれき撤去に向かう解体重機とクローラークレーン。左下の「鹿島」と記載された建物は厚さ60mmの鉄板で覆った遮蔽退避室。その奥に重機の遠隔操作に用いる通信基地局のアンテナやカメラが見える (写真:東京電力)
福島第一原子力発電所で3号機原子炉建屋のがれき撤去に向かう解体重機とクローラークレーン。左下の「鹿島」と記載された建物は厚さ60mmの鉄板で覆った遮蔽退避室。その奥に重機の遠隔操作に用いる通信基地局のアンテナやカメラが見える (写真:東京電力)

写真奥の3号機原子炉建屋から爆発で飛来したがれきを、付属建屋の屋上で撤去する様子。重機がつかんでいるのは最上階の梁だ。2011年11月16日撮影 (写真:鹿島)
写真奥の3号機原子炉建屋から爆発で飛来したがれきを、付属建屋の屋上で撤去する様子。重機がつかんでいるのは最上階の梁だ。2011年11月16日撮影 (写真:鹿島)

遠隔操作した重機は合計10台。600tクローラークレーンは、バケットなどを取り付けてがれき撤去に使うほか、建屋上部で解体重機が作業する際に必要となる構台(図中の下部フレーム)の設置に用いる (資料:東京電力)
遠隔操作した重機は合計10台。600tクローラークレーンは、バケットなどを取り付けてがれき撤去に使うほか、建屋上部で解体重機が作業する際に必要となる構台(図中の下部フレーム)の設置に用いる (資料:東京電力)