PR

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月17日、米国ニューメキシコ州ロスアラモス郡でスマートグリッド(次世代送電網)の大規模な実証実験を開始した。スマートグリッドとは、IT(情報技術)を活用し、需給に応じてエネルギーを制御・供給する仕組み。天候などで発電出力が変動しやすい再生可能エネルギーを電力系統に組み込む際に不可欠となる技術だ。NEDOは日本の関連技術の海外展開などを視野に、州政府などと共同で実験を進める。

 実証実験では、対象地区における使用電力の75%を賄う1000kW規模の太陽光発電設備を、配電線と接続。地域エネルギーマネジメントシステムを構築し、1800kWクラスの大型蓄電池とデマンドレスポンス(需要家で電力消費量を調整する技術)を組み合わせて、電気の流れを制御する。3.4kWの太陽光発電設備や24kWhのリチウムイオン電池、ヒートポンプ給湯器などを搭載したスマートハウスについてもシステムに組み込み、性能を検証する。

 NEDOはニューメキシコ州のアルバカーキ市でも5月から実証実験を進めている。今回のプロジェクトと合わせた2009~13年度の予算額は約48億円だ。日本からは東芝、京セラ、アクセンチュアなど11社が実験に参加している。

実証実験の概要(資料:新エネルギー・産業技術総合開発機構)
実証実験の概要(資料:新エネルギー・産業技術総合開発機構)

実証実験に用いる設備やスマートハウス(資料:新エネルギー・産業技術総合開発機構)
実証実験に用いる設備やスマートハウス(資料:新エネルギー・産業技術総合開発機構)