PR

 タイ政府が事業費8000億円を投じる治水対策の概念設計を求める国際コンペで、建設技研インターナショナルを代表とする日本企業のJVとタイ企業のコンソーシアム(企業連合)が事前資格審査(PQ)を通過した。概念設計の最優秀提案者に選ばれれば、その後の詳細設計や施工の受注も見込める。政府は10月16日に開いた「パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合」で、同JVが受注できるように積極的に支援する方針を確認した。

 建設技研インターナショナルが代表を務めるJVは、ほかに大林組と大成建設、鹿島、清水建設、建設技術研究所、パシフィックコンサルタンツ、八千代エンジニヤリング、三祐コンサルタンツ、水資源機構の計10社で構成。オールジャパンの体制を構築するため、7月に土木学会が同JVを日本からの参加者に選んだ。コンペには、同JVがタイの建設会社であるユニーク社とコンソーシアムを組んで参加した。

タイの包括的な治水対策に関する国際コンペの概要(資料:政府の「パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合」)
タイの包括的な治水対策に関する国際コンペの概要(資料:政府の「パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合」)

 国際コンペは、計34グループが参加して、9月20日に8グループがPQを通過した。日本企業とユニーク社のコンソーシアム以外に通過したのは、タイ企業JVが2グループ、中国企業のグループ、韓国企業のグループ、タイ企業と中国企業のグループ、タイ企業と韓国企業のグループ、タイ企業とスイス企業のグループだ。11月23日までに概念設計を提出し、面接や概念設計の修正を経て、2013年4月10日に最優秀提案者が決まる予定だ。

 コンペでは、チャオプラヤ川水系など25河川を対象にした包括的な治水対策の概念設計を求める。チャオプラヤ川水系の8河川とその他の17河川に区分して、チャオプラヤ川水系でダムの新設・改良・運用改善など6テーマ、その他の河川で同様に4テーマを設定している。全25河川の包括的な治水対策を求めているものの、タイ政府は各テーマで最優秀提案者を決める方針だと見られる。

■コンペのテーマ
(1)チャオプラヤ川水系の8河川について
ダムの新設・改良・運用改善
土地利用計画(遊水地を含む)と管理方法
農業灌漑(かんがい)地域の改善
主要河川の整備(堤防や水門など)
放水路の整備
災害予警報システムの構築

(2)その他の17河川について
ダムの新設・改良・運用改善
土地利用計画(遊水地を含む)と管理方法
主要河川の整備(堤防、水門など)
災害予警報システムの構築