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 国土交通省の直轄国道の耐震化はほぼ完了しているものの、自治体が管理する道路では大幅に遅れており、しかも隣接する自治体間で緊急輸送道路が連続していないなど不整合が見られる。会計検査院が10月17日に公表した2省・15都道府県の地震・津波対策に関する調査結果で分かった。市町村が避難路を選定するに当たって都道府県との調整が不十分なために、都道府県管理道路の橋の半分近くが必要な耐震性能を持っていないことも明らかになった。

緊急輸送道路の橋、耐震化率1割台の自治体も

 緊急輸送道路の橋の耐震対策は、直轄国道では94%が完了している。一方、都道府県と政令市が管理する道路では58%、市町村が管理する道路では46%に落ち込む。また、直轄国道では全ての緊急輸送道路の橋の耐震点検を終えているのに対して、都道府県・政令市道では23%、市町村道では38%が耐震点検を実施していない。

 1980年に改訂された道路橋示方書より前の基準で設計した橋のうち、耐震工事を完了していないものは直轄国道で4路線の9橋ある。このうち5橋は工事を実施中で、4橋は設計中だった。都道府県・政令市道では310路線の726橋。726橋のうち、被災した場合に復旧に長い期間を要する橋長100m以上の橋が100路線で161橋ある。これら100路線に接続している市町村役場などの指定拠点524カ所で、応急復旧に支障が生じる恐れがある。

 都道府県・政令市別にみると、耐震化率が9割を超えるのが相模原市、大阪市、愛媛県の3自治体。半面、浜松市と兵庫県、岡山県は1割台にとどまっている。

■直轄国道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
直轄国道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
直轄国道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
■都道府県・政令市道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
都道府県・政令市道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
都道府県・政令市道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
■市町村道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
市町村道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
市町村道の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況

■地方整備局別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
地方整備局別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)
地方整備局別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)

■都道府県・政令市別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
都道府県・政令市別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)
都道府県・政令市別の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)

■都道府県別市町村の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況
都道府県別市町村の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)
都道府県別市町村の緊急輸送道路の橋梁耐震化状況(資料:会計検査院)