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 ライト工業は、軌道直下や既設構造物周辺を地盤改良する薬液注入工法で、薬液の注入によって生じる地盤変位を自動制御で最小限に抑える「ノンアップ注入工法」を開発した。低圧浸透注入工法と動的注入工法を併用し、変位計と連動した自動注入制御システムを組み合わせた。

■ノンアップ注入工法の施工イメージ
(資料:ライト工業)
(資料:ライト工業)

 低圧浸透注入工法には、ライト工業が2011年に開発したNEO(ネオ)ソレタンシュ工法を使用。浸透面積を広くして地盤の体積変化を抑え、隆起現象を抑制する。

 さらに動的注入工法によって、注入速度と注入圧を意図的に変化させて、地盤への浸透を促進する。円形に近い均一な改良体を形成することが可能となった。

 注入間隔を広げることができ浸透速度が上がるため、一般的な薬液注入工法であるダブルパッカーと比較して、施工コストを1~2割削減できる。

 ライト工業によると、軌道の近接工事で、変位を1mm以内に抑えた実績がある。従来、構造物との位置関係を考慮した施工順序や経験をもとに注入圧を管理してきたものの、変位を抑制した薬液注入工事には限界があった。

 ライト工業は今後、耐震補強対策として、国土交通省や自治体、鉄道会社などに提案する。

コンピューターで変位量を監視し注入を制御している(写真:ライト工業)
コンピューターで変位量を監視し注入を制御している(写真:ライト工業)

<訂正> ライト工業から「掲載写真の一部に当該工法の公開できないノウハウにかかる部分があった」という申し入れがありましたので、施工状況の写真を削除しました(2012年12月7日16時30分)