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 土地収用の遅れに現場作業の遅れ――。ベトナムで工事が遅れるのは当たり前と見なされている。作業の遅延は、建設会社が国営企業であることが一因。遅れても「身内」である発注者に泣きつけばいい、というわけだ。そんななか、首都ハノイ市を取り囲む環状3号の南西部分、延長約2kmの高架道路の建設現場では、30カ月の工期を15カ月に半減した。手掛けたのは三井住友建設だ。

 同社は1994年にベトナムに進出した先発組だが、単独施工はこの工事が初めてだった。工事名称は「ハノイ市環状3号線パッケージ2」、契約金額は約1兆200億ドン(約40億円)だ。契約工期は2011年8月から14年1月までだったが、予定より1年以上も早い今年10月21日に開通させた。

10月21日に開通したハノイ環状3号の南西部分。日本の政府開発援助(ODA)で建設した(写真:三井住友建設)
10月21日に開通したハノイ環状3号の南西部分。日本の政府開発援助(ODA)で建設した(写真:三井住友建設)

「ハノイ市環状3号線パッケージ2」の施工を担った三井住友建設のメンバー。中央の人物が同社国際支店ハノイ事務所の田原一光所長(写真:日経コンストラクション)
「ハノイ市環状3号線パッケージ2」の施工を担った三井住友建設のメンバー。中央の人物が同社国際支店ハノイ事務所の田原一光所長(写真:日経コンストラクション)

三井住友建設のベトナムでの実績。同社の資料をもとに日経コンストラクションが作成した。JVの相手企業であるタンロンとシエンコ8はベトナム交通運輸省傘下、ビナコネックスはベトナム建設省傘下の大手建設会社
三井住友建設のベトナムでの実績。同社の資料をもとに日経コンストラクションが作成した。JVの相手企業であるタンロンとシエンコ8はベトナム交通運輸省傘下、ビナコネックスはベトナム建設省傘下の大手建設会社