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 連載の第3回は、工事部長や工事課長として必要な能力が、実際に身に付いているかどうかを診断する方法について考えてみた。この診断結果に基づいて、第4回は不足している能力をいかにして身に付けるかについて、解説しよう。なお、第3回を読んで自己診断をした後、今回の講座を読んでいただくとより効果的である。

七つの「マネジリアルグリッド」を理解

 第3回でも取り上げたように、管理者のタイプは以下の7種類に分けられる。これは「マネジリアルグリッド」と呼ばれる理論に基づいたもので、リーダーシップの行動スタイルを「人間に対する関心」と「業績に対する関心」との二つの側面から捉えて分析する手法だ。

9・9型
 「業績」と「人間」に対する関心が高く、仕事への貢献を通じて自己実現を果たしたいという欲求が強い管理者。

9・1型
 「業績」に対する関心が高い一方、「人間」に対する関心が低い管理者。「業績」を上げるために「人間」を統制、支配する傾向がある。

1・9型
 「人間」に対する関心が高い一方、「業績」に対する関心が低い管理者。人間関係を良くするために十分に気を配り、組織に居心地の良い友好的な雰囲気をつくろうとし、他人を喜ばせたいという欲求が強い。

9+9型
 9・1型と1・9型の複合型で、9・1型の強引さと1・9型の優しさを有する管理者。アメとムチを「使い分けて」人々に業績を上げさせようとする。業績と人間への関心が「統合」されている9・9型とは全く別物だ。

1・1型
 「業績」と「人間」の双方に対する関心が低く、何事にも関わりたくないという欲求が強い管理者。

5・5型
 「業績」の達成と「人間」への配慮をバランス良く保とうと行動する管理者。組織への帰属意識が強く、逆に恥をかくことへの不安が強い。

日和見型
 自分の利益追求のために、上記六つのスタイルを使い分ける管理者。相手に自分の望むことをやってもらうために、どのスタイルが最も有効かと考え、相手次第で自分のスタイルを変える。