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前回の択一式試験に続き、今回は選択科目である専門論文について考えてみよう。解答用紙の枚数や試験時間が変わるうえ、課題解決能力を問う論文が加わって2種類に増える。実施大綱(案)の段階では不確定な部分もあるが、12年度までの試験に比べて多くの選択科目で出題数が減る見込みだ。その影響の度合いは、科目によって異なりそうだ。


 択一式試験の採用と並んでもう一つの大きな変更点が、選択科目である専門論文の見直しだ。選択科目に関する専門知識と応用能力を問う論文の場合、2012年度までの600字詰め原稿用紙6枚が同4枚に減少。代わって、選択科目に関する課題解決能力を問う3枚の論文が加わり、専門論文は2種類になる。

●第二次試験における筆記試験の実施大綱(案)
(注)総合技術監理部門を除く技術部門の場合。赤字は実施大綱(案)で見直した内容。赤線で消しているのは7月の改正案で示した配点。技術士分科会の試験部会(第19回)で示された「平成25年度技術士第二次試験実施大綱(案)」から抜粋(資料:文部科学省)
(注)総合技術監理部門を除く技術部門の場合。赤字は実施大綱(案)で見直した内容。赤線で消しているのは7月の改正案で示した配点。技術士分科会の試験部会(第19回)で示された「平成25年度技術士第二次試験実施大綱(案)」から抜粋(資料:文部科学省)

 これら2種類の専門論文がそれぞれ2時間で実施される場合、専門知識と応用能力を問う論文の試験時間は4枚で2時間になる。12年度までは6枚で3時間30分だったことを考えると、「4枚を2時間で論述するのはかなり厳しい。従来の6枚を3時間で記述するイメージだ」と技術士試験の動向に詳しい5Doors’(名古屋市)の堀与志男代表は話す。時間配分がより重要になりそうだ。

 一方、新設される課題解決能力を問う論文は2時間で3枚となり、1枚当たりの時間は40分にやや延びる。さらに、合計7枚になる2種類の論文をまとめて4時間で解答する可能性もあり、その場合の時間は従来とほぼ同等だ。

 文部科学省では「解答用紙1枚当たりの試験時間を大きく変更するものではない」としており、12月下旬以降に公表する予定の実施大綱の中で、正式な試験時間を明示する考えだ。