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 日本技術士会は12月19日、2012年度の技術士第一次試験の合格者を発表した。建設部門の合格者数は、前年度に比べて4倍以上の5263人。合格率は、前年度比49.8ポイント増の62.6%で過去最高だった。全20部門の平均でも合格率は同41.9ポイント増の63.3%に上っており、こちらも第一次と第二次による試験を始めた1984年度以降で最高だった。

●建設部門の第一次試験の合格者数と合格率の推移
以下も、合格率は対受験者の合格率(資料:下も日本技術士会の資料を基に日経コンストラクションが作成)
以下も、合格率は対受験者の合格率(資料:下も日本技術士会の資料を基に日経コンストラクションが作成)
●技術士第一次試験の全体の合格者数と合格率の推移
2004年度に原子力・放射線部門が追加された
2004年度に原子力・放射線部門が追加された

 建設部門の合格者数と合格率が2011年度を大きく上回ったことについて、技術士試験の動向に詳しい5Doors’(名古屋市)の堀与志男代表は、「過去問題に類似した出題が多かったことが影響したようだ」とみている。ほかの19部門も同様で、「全体に過去問題に類似した出題が多かった。合否は事前に定めた基準に従っており、採点が甘くなって合格率が上昇したのではない」(文部科学省の科学技術・学術政策局基盤政策課)。

 第一次試験に出題された建設部門の基礎科目と適性科目、専門科目のいずれの問題も、難易度は例年と変わらなかったようだ。「出題の6割程度は、過去問題に類似した問題だと感じられた。過去問題を勉強した受験者には答えやすかったはずだ」(堀代表)。

 第一次試験の合格者数は全部門の合計で1万881人。合格率は20部門すべてで50%を上回った。合格者の平均年齢は36.9歳で、60歳代の受験者の合格率が71.4%と最も高かった。

●技術部門別の2012年度の合格率
(資料:日本技術士会)
(資料:日本技術士会)

 一方、受験者数は1万7188人と、3年連続で減少。「試験の内容が変更される2013年度の技術士試験では、JABEE(日本技術者教育認定機構)認定者が一次試験を免除されるので、一次試験の受験者数はさらに減るとみられる」(堀代表)。