PR

 愛知県新城市で2月11日午後10時10分ごろ、新東名高速道路の「徳定トンネル」坑口付近で斜面が崩壊。崩れてきた土砂に作業員2人が巻き込まれた。このうち、20歳代の男性作業員は背中を打撲して軽傷。40歳代の男性作業員は生き埋めになって約1時間後に救出されたものの、搬送先の病院で死亡が確認された。施工は鹿島。

 斜面が崩壊したのは、上下線にそれぞれ設ける徳定トンネルのうち、上り線のトンネル西側の坑口付近。坑口の上方から側方にかけて崩れた。「崩れた土砂の量は数m3」(中日本高速道路会社)。斜面にはコンクリートを吹き付けて保護していたが、この一部が崩れた。

 同トンネルは貫通した状態にあり、西側の坑口に設ける坑門を施工中だった。2人の作業員はほかの作業員とともに、坑門に設置する支保工を建て込む作業に携わっているときに被災した。

 斜面が崩壊した原因などは2月12日時点で愛知県警察本部などが調査中だ。

徳定トンネル上り線の縦断図(資料:愛知県新城市)
徳定トンネル上り線の縦断図(資料:愛知県新城市)

 徳定トンネルの建設工事は、中日本高速道路会社が橋台や橋脚などの工事を含めて技術提案評価型の総合評価落札方式で発注。27億3703万5000円の契約制限価格に対し、鹿島が23億9400万円で落札した。被災した2人の作業員は、ともに一次下請け会社の社員。