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 厚生労働省が3月6日に発表した「人口動態職業・産業別統計」によれば、2010年度に亡くなった建設業の就業者の死因は10人に1人が「自殺」。男性に限定すると全体に占める割合は11.0%に上り、全産業の男性就業者の平均と比べて3.1ポイント高かった。

 建設業の死因で最も多かったのは、がんなどの「悪性新生物」で、全体に占める割合は全産業の平均を1.2ポイント上回る39.8%。男性就業者に限ると建設業は39.5%となっており、全産業の男性就業者の平均を0.7ポイント上回った。

 工事現場などでの「不慮の事故」や「自殺」が占める割合も、建設業の男性就業者は全体の平均を上回っている。「不慮の事故」が2.4ポイント、「自殺」が3.1ポイントそれぞれ平均を上回り、合わせて全体の2割以上を占めた。

●建設業と全産業の男性就業者の死因
(資料:下も厚生労働省の資料を基に日経コンストラクションが作成)
(資料:下も厚生労働省の資料を基に日経コンストラクションが作成)

 ただし、建設業の男性就業者の「不慮の事故」と「自殺」は、ともに前回に調査した2005年度の値を下回った。05年度に9.5%だった「不慮の事故」は9.1%に、12.9%だった「自殺」は11.0%に減っている。

 女性の就業者では、建設業は「悪性新生物」を死因とする割合が42.0%と高かった。女性就業者の平均を4.1ポイント、建設業の男性と比べても2.5ポイントそれぞれ上回った。

●建設業と全産業の女性就業者の死因

 一方、公務員の死因に占める「自殺」の割合も高い。男性に限ると全産業の平均を8.7ポイント上回る16.6%で、集計した全19産業の中で最も高かった。女性を見ても全産業の平均を5.1ポイント上回り、9.9%だった。

 人口動態職業・産業別統計は1970年度から5年おきに実施。定められた期間内に市区町村に提出された各届け出に記載された職業などの分類番号を基に出生や死亡、婚姻などの動態を集計した。東日本大震災の影響で届け出が遅れたデータは、集計の対象外とした。死因別の統計は15歳未満を除いている。