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支間長を半分にして短い橋に組み直した

 プラットトラス部材の再利用方法や設計は、オリエンタルコンサルタンツが担当した。元々の外観で特徴的だった格点部や対傾構などの意匠を、できるだけ生かすデザインにまとめた。

 解体された江ケ崎跨線橋のプラットトラス2径間の部材で、再利用が可能な上弦材や下弦材、斜材、吊り材を組み合わせて、支間長半分の橋として、霞橋に生まれ変わらせた。

 解体された部材の再利用で、設計者らを悩ませたのは部材の接合方法。ガスバーナーで切断され、切断端面に不陸が生じた部材同士をいかにつなぐかだ。試験によって、鋼材自体は現役の道路橋として使える状態と確認できた。しかし溶接には向かないことがわかった。

 そこで、まず接合面をきれいに切断し直し、部材間に鉄骨の間詰め材を挟んだうえで、高力ボルトで接合。腐食が激しい床組みや、部材が小さく再利用すると“継ぎ”が目立つ対傾構などは、新しく製作した。「関係者間の連携プレーはうまくいった。施工会社も期待以上に丁寧な仕事をしてくれた」。オリエンタルコンサルタンツの上野次長はこう話す。

解体された江ケ崎跨線橋。ガスバーナーで切断され、部材端面に凹凸があり、切断した位置もまちまちだった(写真:横浜市)
解体された江ケ崎跨線橋。ガスバーナーで切断され、部材端面に凹凸があり、切断した位置もまちまちだった(写真:横浜市)
工場内での組み立て状況。切断で部材寸法が短くなった箇所は、鉄骨の間詰め材を挟み、既存部材と高力ボルトで連結した(写真:横浜市)
工場内での組み立て状況。切断で部材寸法が短くなった箇所は、鉄骨の間詰め材を挟み、既存部材と高力ボルトで連結した(写真:横浜市)

再生利用した部材
再生利用した部材(資料:横浜市の資料をもとに日経コンストラクションが作成)
(横浜市の資料をもとに日経コンストラクションが作成)