PR

 三次元モデルを介した検討で、現場ならではのアイデアも生まれた。柱の配筋作業に高所作業車を使う、というアイデアもその一例だ。

柱の鉄筋を取り付ける際に高所作業車を使う施工効率化策も、三次元モデルを介した検討から生まれた(写真:大村 拓也)
柱の鉄筋を取り付ける際に高所作業車を使う施工効率化策も、三次元モデルを介した検討から生まれた(写真:大村 拓也)

 元々の計画では、逆打ちの手順で下方の梁部分まで掘削してから、先に梁の鉄筋を施工。その後、上方の柱の鉄筋を施工する手順だった。「柱の鉄筋は足場を組んで施工する」と誰もが思い込んでいた。

柱の鉄筋をぶら下げる

 しかし、三次元モデルによる検討を進めるなかで、1人の職長から提案が挙がった。「梁を配筋する前に、高所作業車で上から柱の鉄筋をぶら下げて取り付けておいてはどうか。足場を組む手間が不要になる」。

 梁の鉄筋を組んだ後は、高所作業車を入れられない。組む前なら確かに、提案に挙がった方法で施工できる。作業の効率化につながるいわば逆転の発想だった。「三次元モデルで、誰もが少し先の工程までイメージを共有しやすくなったことが、アイデアにつながったとみている」と同JVの長谷所長は振り返る。