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首都高に15分間の空白、車を通さない「先頭固定」

取材当夜の架設ステップ(3)
2台の台車によるセッティングビーム端部の2点支持で横移動する
取材当夜の架設ステップ(3)2台の多軸台車によるセッティングビーム端部の2点支持で横移動する(資料:国土交通省関東地方整備局川崎国道事務所)
(資料:国土交通省関東地方整備局川崎国道事務所)

 ブロック桁4がいよいよ横移動を始める。全部で3晩7ブロックある架設作業のうち、当夜のブロック桁4の横移動から橋脚上に乗せてしまうまでの時間帯だけは、直下の首都高湾岸線に対して東側橋による防護のない状態になってしまう。問題の時間帯は計画では約15分。万が一の事態を想定してその間、下の首都高を車両が通行しないようにしなければならない。

 ただし、首都高を通行止めにはしなかった。通行止めにすれば解決するが影響の大きさへの懸念から、首都高と協議の結果「夜間の先頭固定」という方法をとることになった。

 先頭固定とは、警視庁高速道路交通警察隊の車両と首都高パトロールカーを並列させて10~15km/時程度の低速で走行し、前方車両との速度差により前方に車両がいない空間を一定時間つくりだすものだ。一時的に影響は生じるものの、通行止めは回避しながら通行車両の安全を確保できる珍しい手法だ。今回は上下線とも3kmほど手前から、工事の進行と連携しながら先頭固定を実施した。

「先頭固定」が始まり、首都高湾岸線の車両通行が途絶える(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時13分撮影)
「先頭固定」が始まり、首都高湾岸線の車両通行が途絶える(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時13分撮影)
横移動、リフトダウンが進み橋脚上へ(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時31分撮影)
横移動、リフトダウンが進み橋脚上へ(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時31分撮影)

先頭固定の車列が現場間近に迫る(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時37分撮影)
先頭固定の車列が現場間近に迫る(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時37分撮影)

架設が完了し、先頭固定を解除。溜まっていた車列が一気に流れ始める(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時38分撮影)
架設が完了し、先頭固定を解除。溜まっていた車列が一気に流れ始める(写真:勝田尚哉、7月3日午前2時38分撮影)

ブロック桁4の両端を支持していた多軸台車が順次離れ、引き続きクレーンでセッティングビームも外されていく(写真:勝田尚哉、7月3日午前3時31分撮影)
ブロック桁4の両端を支持していた多軸台車が順次離れ、引き続きクレーンでセッティングビームも外されていく(写真:勝田尚哉、7月3日午前3時31分撮影)
空が明るくなり始めた7月3日午前3時58分、セッティングビームも取り外し完了(写真:勝田尚哉)
空が明るくなり始めた7月3日午前3時58分、セッティングビームも取り外し完了(写真:勝田尚哉)

取り外したセッティングビームは、多軸台車に乗せてヤードに撤収する。向こうに見えるのはフジテレビ本社ビル(写真:勝田尚哉)
取り外したセッティングビームは、多軸台車に乗せてヤードに撤収する。向こうに見えるのはフジテレビ本社ビル(写真:勝田尚哉)
一夜にして架設したブロック桁の近景(写真:勝田尚哉、7月3日午前4時25分撮影)
一夜にして架設したブロック桁の近景(写真:勝田尚哉、7月3日午前4時25分撮影)