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ソフトウエアは正しい値を表示

 異なっていたのは、ボックスカルバートの支間部に配置する鉄筋の間隔で、計算書には頂版下面と底版上面にそれぞれ125mm間隔で配置するよう指定していた。ところが、図面にはいずれも250mmと2倍の間隔を記載していた。

 倉吉河川国道事務所が確認したところ、正しいのは計算書の値で、図面が間違っていた。ボックスカルバートの施工は図面に基づいて250mm間隔で配筋したことが判明。このため、完成したボックスカルバートの鉄筋量が不足していることがわかった。

 倉吉河川国道事務所によれば、シンワ技研コンサルタントは「計算結果を図面に転記する際に、担当者が250mm間隔だと思い込んで入力したのが原因」と説明。図面の作成に使用したソフトウエアでは最初に125mm間隔と表示されたが、担当者の思い込みから250mmに書き換えてしまったという。

 同社は設計ミスを認めて、瑕疵修補の請求に応じた。補修では、ボックスカルバートの上に築く中山・名和道路の盛り土に発泡スチロール製の軽量盛り土(EPS工法)を採用し、荷重を低減する。さらに、頂版下面全体に炭素繊維シートを貼り付けて補強する。

補修前(左)と補修後(右)のボックスカルバートの断面。左の図の赤い線は鉄筋量が不足した部分を、右の図の赤い線は補修工事で施工する部分を示す
補修前(左)と補修後(右)のボックスカルバートの断面。左の図の赤い線は鉄筋量が不足した部分を、右の図の赤い線は補修工事で施工する部分を示す

 これら補修のための設計は13年6月末に完了しており、これから補修工事を実施する。補修にかかる設計や工事の費用は、シンワ技研コンサルタントが負担する。