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建設後50年を経た橋が70%以上に

 建設後50年以上を経過する道路橋の割合も、規模によって大きく異なる。国交省によれば、長さ15m以上の橋は15.7万橋。このうち、12年3月時点で50年以上を経た橋は9%だが、10年後には28%、20年後の32年には53%を占めるようになる。

 一方、長さ2m以上の橋は約70万に上り、それらの中から建設年度が明らかな40万橋について見ると、建設後50年以上を経た橋は12年では全体の16%。それが、20年後の32年には65%に急増し、約26万橋に達するとみられている。15m未満の橋の多くが、建設してから50年以上になるからだ。国交省のデータを参考に長さ2m以上15m未満の橋に着目して試算すると、32年には70%を上回る。

●建設後50年以上が経過する道路橋の割合

(注)いずれも国や自治体などが管理する全国の橋が対象。約70万橋のうち、70%近くを市区町村が管理している。次いで都道府県の橋が約20%を、政令市の橋が7%程度を占めている。国交省の「道路橋の長寿命化に関する取り組み状況について」や「社会資本等の老朽化対策等への取り組み状況」から作成した。橋長2m以上15m未満のグラフは両資料を基に筆者が試算
(注)いずれも国や自治体などが管理する全国の橋が対象。約70万橋のうち、70%近くを市区町村が管理している。次いで都道府県の橋が約20%を、政令市の橋が7%程度を占めている。国交省の「道路橋の長寿命化に関する取り組み状況について」や「社会資本等の老朽化対策等への取り組み状況」から作成した。橋長2m以上15m未満のグラフは両資料を基に筆者が試算

 しかも、古くて記録が確認できないものが30万橋に上り、多くは長さ15m未満の小規模な橋だ。建設年度が不明なこれら30万橋のうちの約25万橋を市区町村の橋が占めており、市区町村では全体の半分程度がいつ建設されたものかわかっていない。残りの5万橋は都道府県や政令市が管理している。

 建設年度だけでなく、管理者が不明な橋もある。例えば長さ15m以上の橋でも、香川県東かがわ市と徳島県阿波市の県境に架かる橋長約20mの鋼2径間単純トラス橋が2007年11月、車の通行中に崩落した。事故が起きるまで、どの自治体も管理していなかった。