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出題内容と実務経験が合わない

 12年度までは15~16問から2問を選ぶ形式だった「施工計画、施工設備及び積算」の科目も、4問から2問を選ぶのに苦労した受験者は多いという。

 12年度までの出題内容は土留めや橋、基礎、鉄道、ダム、トンネル、コンクリートなどの計画のほか、工事中の安全管理や入札・契約方式、積算、原価管理など多岐にわたっていた。それが、13年度は工程管理とコンクリート、土留め、PFIの四つのテーマに減り、しかも土留めの場合は計測管理に絞った出題になっている。

 この「土留めの計測管理」のように、具体的な知識を求められたのは施工計画の科目だけではない。「鋼構造及びコンクリート」や「都市及び地方計画」などの科目も、4問から選ぶにしては「出題内容の範囲が狭い」と堀代表は指摘する。

 4問から2問を選ぶII-1だけでなく、2問から1問を選ぶII-2でも出題数の減少が影響している。しかも、応用能力が問われるとあって、類似した業務に携わった経験がないと記述しづらい問題が少なくない。そのため、このII-2でも「白紙の答案が珍しくなかったと思われる」(堀代表)。

 例えば「土質及び基礎」の1問は示された模式図から擁壁や盛り土の設計などについて述べるもの。もう1問は道路の災害復旧がテーマだ。いずれも実務経験の有無が重要だが、これらの2問が「自身の経験や業務内容などにうまく合致した人は少ないのではないか」(堀代表)。

 「道路」では、2問のうちの1問が技術士試験の受験者では少ない施工の経験を問う問題だ。しかも「路上工事の担当責任者」として述べなければならない。もう1問も、「交差点改良計画の担当責任者」として論述する必要がある。

 このように「○○の担当者」などと立場を明示して解答する問題は、他の科目でも見られた。出題数が減少したことに加え、実務経験を必要とするなど詳細な内容の問題が多かったことも、白紙の答案が相次いだ一因と考えられる。