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 国土交通省が復興道路と位置付ける三陸沿岸道路のうち、岩手県普代村内を区間とする「普代道路」が10月13日に全線開通した。東日本大震災後に開通した復興道路は、同県内で初めてだ。

10月13日に開通した普代道路。開通前は「普代バイパス」と呼んでいた(写真:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)
10月13日に開通した普代道路。開通前は「普代バイパス」と呼んでいた(写真:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)

 普代道路は片側1車線の自動車専用道路で、延長は4.2km。1988年度に事業化されて、2000年度に着工した。総事業費は約156億円だ。

 もともと普代道路は、国道45号のバイパスとして整備が計画されたもの。約300mのショートカットにすぎないが、急カーブや幅員の狭い区間が連続する国道45号を回避できるようになった。

普代道路の位置図(資料:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)
普代道路の位置図(資料:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)

 普代道路の中間付近には、普代インターチェンジ(IC)を設置。道路上には、南側から延長421mの上普代橋、延長490mの普代大橋、延長118mの新普代第1トンネル、延長347mの新普代第2トンネルを構築した。

 全区間を通じて路面高は、過去の津波遡上高を越える高さで整備した。例えば、普代大橋の地点は東日本大震災で津波の遡上高が標高18.4mだった。これに対して同橋の高さは29.1mとしている。津波に襲われた際の避難場所として機能するように、普代IC北側の普代中学校付近には津波避難階段も設置した。

普代道路に設置した津波避難階段で今年5月23日に実施した避難訓練の様子(写真:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)
普代道路に設置した津波避難階段で今年5月23日に実施した避難訓練の様子(写真:国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所)

 岩手県内の三陸沿岸道路は213kmが計画されており、そのうち新規区間が122kmある。