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 奥村組は日本海水(東京都千代田区)、ナゴヤ大島機械(愛知県一宮市)と共同で、油分や揮発性有機化合物(VOC)を含む汚染水を高効率で浄化する技術を開発した。

 開発した技術では、油分やVOCの分解に必要な酸化力の大きなオゾンに着目。オゾンを微細気泡(マイクロバブル)にして、反応性の高い水酸基を大量に発生させ、酸化力を高めて浄化に用いる。

 浄化に必要な装置は、オゾン発生装置とマイクロバブル発生器、反応槽などだ。限られた空間で使用できるように、装置全体を縦約2.5m、横約2m、高さ約2mというコンパクトなサイズに収めた。

開発した装置の外観(写真:奥村組)
開発した装置の外観(写真:奥村組)

 新たな技術を用いると、油を含む汚染水を産廃処分する場合に比べて約75%費用を削減できる見込み。ベンゼン・エチレン系のVOCを含む水を活性炭吸着で処理する場合と比べても、50%以上のコスト削減効果を期待できるという。

 既に、現場や実験での性能確認も済ませている。例えば、油分濃度が1リットル当たり1300mgの鉱油混じりの水の場合、60分で500リットルを、1リットル当たり5mg以下という下水道排水基準値未満に処理する性能を確かめた。

 地下水環境基準値の数倍から十数倍のベンゼン・エチレン系VOCで汚染された水では、60リットルの量に対して、3分で地下水環境基準値未満にまで浄化できた。